死刑制度に関する会員の論考を掲載しています。

「カリフォルニア州(サンフランシスコ)での死刑に関する調査報告  代表  堀 和幸

 去る3月下旬、日弁連死刑廃止検討委員会の一員としてサンフランシスコに行き、カリフォルニア州における死刑の状況を調査してきました。

  

昨年のテキサス、ワシントンに続き、アメリカにおける死刑に関する調査としては3回目になります。

カリフォルニア州における死刑制度の動向、議論状況、死刑廃止に知りくんでいる諸団体の活動状況等を調査するためにサンフランシスコに行くことになったのです。

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 「韓国調査報告」  代表 堀 和幸

韓国では、1997年以来14年間死刑が執行されておらず、アムネスティーインターナショナルからも「事実上の死刑廃止国」に分類されています。

そこで、韓国で長年に亘り死刑が執行されなかった理由、(にもかかわらず)死刑制度そのものは存続している理由等を調査するため、日弁連死刑廃止検討委員会の調査団の一員として、6月3日から6日まで韓国(ソウル)へ行ってきました。

詳細については、日弁連から報告書が出されるはずなので、僕のざっとした個人的感想を述べたいと思います。

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「世論」「法務大臣の職責」と死刑廃止  代表 堀 和幸

死刑の存続、執行を正当化する理由として、「世論」、「法務大臣の職責」の2点が挙げられるのが常です。又、上記2点は、その理論的正当性はともかく、死刑廃止論者に対してさえそれなりの説得力を持っています。
しかし、子細に検討すれば、上記2点は、死刑(の執行)を正当化する根拠ではなく、むしろ、死刑の廃止、死刑の執行停止を正当化する根拠であるというべきなのです。
死刑廃止に賛成する者も反対する者も、上記2点の「呪縛」から解放されなければならないと思います。

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「テキサス州死刑(終身刑)調査報告」 代表 堀 和幸

2013年2月22日から27日まで、日弁連死刑廃止検討委員会の一員として、アメリカのテキサス州に死刑(終身刑)の調査に行ってきました。

同委員会では、死刑を廃止し、これに代わる最高刑として(仮釈放のない)終身刑の導入も検討されるべきことを訴えていることから、死刑を存置したまま、2005年に終身刑を導入したテキサス州の状況を調査するためです。

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「新大統領と韓国の死刑執行停止」  代表  堀 和幸

韓国の大統領選挙で朴橦惠(パク・ウネ)氏が当選した。軍政下で独裁的な権力を振るった亡朴正煕(パク・チョンヒ)大統領の長女である。

朴大統領の下でも死刑執行再開の可能性は低いと思う。

否、むしろ、期待も含めてではあるが、カリスマ性が高く、保守派の反発も少ない朴氏こそ、死刑を廃止できる大統領と言えるのではないであろうか。

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「終身刑について」  代表  堀 和幸

死刑の代替刑として終身刑を導入することに対しては、死刑存続の立場からは勿論、廃止の立場からも反論が予想されます。

前者からすれば、たとえ終身刑とは言え、加害者が生きていること自体が許されないという意見があり得ます。

後者からしても、終身刑は社会復帰を想定しない刑罰であり、死刑と同じく(或いは死刑以上に)「残虐な刑罰」であるという意見があり得ます。

死刑に代わる最高刑としての終身刑導入の当否については様々な意見、問題点がありますが、是非、皆様にも考えて頂きたいと思います。

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「殺した人を活かすこと」  副代表 辻 孝司

死刑になるか、ならないか。それは多くの偶然に左右されます。どんな検察官、弁護人、裁判官、鑑定医が裁判を担当することになるか、そんなことで生死がわかれてしまいます。そんな裁判で人の命を奪ってしまっていいのでしょうか。
 人を殺した人も、みな、私たちと同じ普通の人です。人生のいくつかの偶然が彼らに人を殺させました。人の弱さを受け入れ、憎しみや悲しみを乗り越える社会にしたいと願っています。
                

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